データの種類によっては、個々の対象ではなく集計情報を見る方が有用な場合があります。例えば、ニュージーランドに羊が多くいることを理解するために、個々の羊について知る必要はありません。xplrisの統計は、二つの分析が可能です。１つは多くの国の統計から個々のイベントに至るトップダウン方式です。もう一つは，個々のイベントから出発し、統計を通じて他の国々と比較するボトムアップ方式です。
トップダウンビューでは、国ごとの食糧作物生産データの時系列のような統計をみることができます。例えば、生産量の急激な減少を見つけた場合、該当の国である時期に関連する可能性のある出来事を確認できます。それは自然災害、もしくは人災でしょうか？あるいは、生産量には影響を与えていないものの、その計上方が変更された行政上の変更だったのかもしれません。
一方、例えば羊の飼育が国の経済や文化に与える影響といったローカルな問題から始めて、統計を調べると、同様の問題に直面した可能性があるにも関わらず、歴史的なつながりがないために結びつかない、異なる国や時代における他のコミュニティとの類似点を見るけることができます。
すなわち、統計は、個別のリンクのネットワーク内に並列接続のレイヤーを提供します。
さらに、xplris上に集約された歴史的オブジェクト間のつながりや特性に関するデータベースは継続的に成長しており、ネットワーク分析ツールを通じて分析され、新たな統計を作成することができます。
